東の空が朝焼けを引き連れて明るくなり始めるころ、西の空には暗闇を鋭く照らしていた光のたまが沈みかける。冬の冷気は、寒さに慣れない身体を容赦無く凍えさせる。吐く息は白い塊になって置き去りにされる。吸い込む冷気は肺の隅々を瞬間冷却する。走るという単純な運動の繰り返しが、徐々に身体の隅々まで血液を届け全身を目覚めさせる。周囲の景色を眺める余裕も出てきて少しずつピッチも上がる。思考も明瞭になりイメージの形もハッキリして来る。走るという行為には様々な効果がある事は、多くの方が指摘して余りあるが、実際に実感しないと理解しにくいし、走る事に抵抗がある人には何と無く縁遠い事かも知れないが、歩くという事から始めてみてはどうだろうか。きっと今までにない生活が味わえる事をお約束します。