2012年 10月 02日
朋あり遠方よりきたる。 |

一年半振りの再会に話がつきなかった。いわき市や山形での避難生活が続く中での苦労話は聞く側も話す側も辛く厳しいものがあった。賠償金が感情的な軋轢を生んでいる。避難生活は望んでしているのではなく、せざるを得ない状況になりやむなく肩身の狭い思いで避難生活をしている。避難先のいわき市では、あんたら賠償金があるからいいね、と心無い発言に傷つき職場を辞めたり、引きこもりがちになったり、精神的に相当厳しい状況にある。特に地域と一体となった商売をしていた商店主の場合は、外の地域での再開は困難を極めざるを得ない状況下にある。これは川内村も同様ではあるが、帰る事の出来る地域は、ある意味で幾分まだ先が見え易い、しかしながら全く地域に戻る事の出来ない住民はこれからの人生設計をしろと言われても中々難しいのではないかと思う。人、土地があっての地域であり、そこでの暮らしがあり、風土に根ざした文化が築かれてきた。そしてそれらの関係性に守られてきた。だから、あらゆるものが奪われ関係性さえも剥奪された。脈絡も無く住宅をあてがわれ、幾ばくかの賠償金で済ませようとしているのは、家畜やペット並みの扱いにも劣る
。生き甲斐があってこその人間であることを忘れてはならない。土地が故郷が奪われて生活するとはそう言う事態を招く!だからこそ時間がかかっても故郷を取り戻さなければならない。取り戻すのは住民自身である事は言うまでもない。
by kawauchiide
| 2012-10-02 06:52