2005年 08月 31日
刺客 |
日経新聞「漢字コトバ散策」の欄に 刺客 ・・史記では「強者への抵抗手段」と書かれています。次期衆院選での自民党の公認をめぐっての一連のドタバタと郵政民営化に反対した議員への対立候補擁立をさして「刺客」とマスコミでは呼んでいるようです。がしかし史記の「刺客列伝に描かれている刺客は五人、全て春秋から戦国末にいたる人物である。彼らのほとんどは弱小の家臣で、君主の心意気に共鳴して、自分の命を顧みず、強大な相手に挑もうとする。「士は己を知る者の為に死す」とは、刺客列伝を貫くキーワードである。さらには「刺客」の役目はただ狙う相手を倒す事、その後はもやない。」とも書かれています。「司馬遷は、弱者が強者に対抗する最後の手段として、刺客の義侠心に共感を示しているのだ。」つまリ最大の権力者である首相が「刺客」放つというのは、司馬遷の倫理や美学から外れている。ゆえに悲壮感どころか、むしろ喜々として「刺客」を演じている様子を見ると違和感は広がる一方であると結んであります。選挙区によっては一大政治ショーのようです。この事で此れからこの国の仕組みづくりを見誤った方向に行かないように有権者が本気になって考える時が来ています。
by kawauchiide
| 2005-08-31 00:33
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