2011年 01月 17日
加工特産品のつくり方、売り方 |
㈱キースタッフ代表取締役鳥巣研二さんの最近の著書です。
まるで本人が隣にいて話しているかのような錯覚に陥りました。
読むほどに、ぐいぐいと引き込まれ、一気に読んでしまいました。
特に最近の駄目コンサルタントの見抜き方は面白かった。
長くなりますが、一部を引用します。
「40点の表品があるとしましょう。誰もが「40点分のいいところ」をそのままにして、残りの悪いところを修正しようと試みます。これは賢明なことではありません。それよりも「40点分のいいところ」を、自信を持ってぐいぐいと前面に押し出していくことです。長所をアピールしていくのです。欠点の修正からは商品は生まれてこない、ということです。
いいコンサルタントは、この部分とこことここががすてきですね。この部分をもっとアピールしたら売れますよ」と教えてくれる人です。
にもかかわらず、コンサルタントは批判するのが仕事だと思っている人が多いようです。「こんなパッケージじゃ百貨店では売れませんよ。東京に持っていったらダサいです」と欠点ばかり指摘するのは、コンサルタントとはいえません。
私は中小企業診断士なので、中小企業大学校の中小企業診断士養成コースの実習指導員をやっていたことがあります。実習では生徒を連れて、店舗の経営診断にいきます。
飲食店に行って「はい。皆さん5分以内でこの店のいい点を探して3つ挙げてください」
とたずねても、誰も答えられません。「それでは、悪い点を3つ挙げてください」
と質問すると、即座に答えます。3つどころか10くらい悪いところが出てくるのです。
しかし、あまりおいしくないと思った飲食店でも、20年以上も営業しているからには、何かよさがあるはずです。「お店のよさを見抜くこと」が経営コンサルタントの能力であり、商品開発者は「商品のよさを見抜くこと」が求められる能力なのです。(以上加工特産品のつくり方、売り方より)
やたらと駄目出しばかりばかりするやつ、人が何でもないような事を必要以上にこだわるやつ、どうでもいいようなつまらない事に気づき、得意になるやつ。世の中いろんな方がいます。だからどうなのと言いたくなる事がある。鳥巣研二さんの言うように、前向きに、いい点を見つけて三方良しの考えで日々を送れたらいいと思う。
by kawauchiide
| 2011-01-17 22:14