2013年 08月 02日
キノコの放射線量は驚く数字だった!! |
写真のキノコはチチタケです。そうです、傷をつけると白い液が出るところからチチタケと呼ばれています。チチタケも三種類ほどあり、色がそれぞれ違うのですが、白い液が出るところや味は全く同じです。
久しぶりのキノコとの対面は心躍るものがありました。結構な量を収穫できたので、一部は食品放射能検査場に持ち込んで検査にかけました。基準値以下ならば炊き込みご飯にしたり、リゾットとを作ったり、パスタのソースにしたりと考えてわくわくしていました。検査は30分ほどで出来るとのことでしたから、読みかけの本を読んで自宅で待機して楽観視していました。
時間もだいぶ過ぎて検査上を訪ねるとすでに検査は終了していて、受付のところに検体と検査結果がテープで留めて引き取りを待つばかりになっていました。
見て驚きました。食べようなんて考えていたことが何と浅はかな考えであったか恥ずかしくさえ思えてきました。
いわなの里周辺は線量が低いといわれていたにもかかわらず、とんでもない数字が記録されていたのです。
セシウム134が1232ベクレル。
セシウム137が2612ベクレル。
合計で3844ベクレルというかなり高い数字です。
これではほかのキノコ類も当然高いと予想されます。
正直、川内村のキノコに関してはこの先何年になるかわかりませんが食用にすることは困難な状況が続くのではないかと思われます。たとえ湯がいたとしてもこの値を見ては怖気づいてしまいます。やはりキノコは放射性物質を吸着しやすいようです。腐生菌(落葉や、倒木などを分解して成長するキノコのこと)よりも菌根菌(樹木根っことの共生関係があるもの)のほうが放射性物質を吸収しやすいといいますが、こんな数字を見せられてからは五十歩百歩の世界です。
楽しみが奪われました。自分の中で何かが崩壊し始めました。ここだけは大丈夫という勝手な思い込みなのか、大げさなことを言ってんじゃあないよというおごった考えなのか、まだはっきりと言えないなんだかもやもやしたものなんだと思う。
と同時に新たな怒りがこみあげてきています。
全てのもが汚染されてしまったことを再確認されました。
元の地域に戻ることができたのは幸いですが、かなり制限された生活を余儀なくされていることも現実です。
国家にとってこんなことはどうでもいい事だと切り捨ててしまうのだろうか。
川内村の一番の魅力的な部分を根こそぎ切り落とされた気がしてなりません。
これだけ低線量の川内村でさえこの有様ですから、ほかの地域はさらにひどい状況であることは想像に難くありません。
これからどうしてくれようか!?
by kawauchiide
| 2013-08-02 16:50